愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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映画、覚え書き

最近観た、映画の覚え書き。

ネタバレありです。ご了承いただけた方は、どうぞお付き合いください。

ファクトリ・ガール(公式サイト)

(チラシより)
ウォーホルのミューズであり、ボブ・ディランが曲を捧げた女性イーディ・セジウィック。
そのはかなくも美しい一瞬の輝きを描く。


*****
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ウォーホルが60年代に構えたスタジオ「ファクトリー」の存在は知ってはいたものの、彼女「イーディー」の存在は、恥ずかしながら知らなかった。
名家セジウィック家の令嬢、イーディー。
一目でウォーホルの心を奪ったほどの彼女の美貌は、女優、モデルとして、瞬く間にその名を、世間に知らしめる。

そんな華やかな世界に生き、名家の令嬢の枕詞がいつも着いて回る彼女の生い立ちは、決して幸せなモノではなかったことが、彼女の人生に、大きな暗い影として、いつまでも付いて回ったのだろう。
「少しのお金と、深い愛がいっぱい欲しいの」と謳っていたという、イーディーの生き方は、痛々しくて。
世間の作り上げた、世間が求めた彼女へのアイデンティティーに彼女自身が呑み込まれていく様、そして、呑み込まれていく自分に気付かずに、更にドラッグが作り出す偽者の快楽に身を投じていく彼女が、どうしようもなく悲しかった。

実生活で恋愛の揺れに無縁になり、合理的にその辺りを処理しようとするオバちゃんの私は、ボブ・ディランと恋仲(古い?・笑)に発展した彼女に「なぜ、そこで、ディランについていかないのさ!」と、若く揺れる彼女の背中を押したくなった。
イーディーがウォーホルに、ファクトリーに背を向けられなかったのは、小さな頃から自分の居場所と自分自身を見出すことができなかった生い立ちの中でようやく見つけた「居場所」を、簡単に捨てることはできなかったからなのかな。

結局、ボブ・ディランからも別離を言い渡され、ディランと恋仲に発展したことで、嫉妬からウォーホルからも背を向けられ、ファクトリーの仲間からも良い様に利用されたイーディー。
そればかりか、金銭的にも追い詰められ、家族からも見放され。
彼女が抱えていた孤独はどれほどのものだったのだろう。
それでも救いの手を差し伸べた幼馴染の存在と、彼のおかげで「全て、私が選んだこと」と、気付けた彼女に光が見えたけれど。


イーディーを寵愛したウォーホルの人格・・・・本当のところは良くしらないけれど、この映画で描かれている彼は、あまりにも繊細・・・・・といえば聞こえはいいが、もっと汚く言ってしまえば、許容範囲の猛烈に小さな人間に見えてしまった。

ウォーホルを演じたガイ・ピアーズ、イーディーを演じたシエナ・ミラーとも、実物の二人に良く似ていた。イーディーのことは良く知らないけれど、ウォーホルについては、しゃべり方も仕草も良く似ていて。ああ、でも、ちょっとアオヒゲが濃かったけど(笑)。
ウォーホルがどのような経緯で、ヴェルヴェッツ&ニコ(私の大好きなニコ・・・・悲しいくらい似てなかった・笑)のアルバムジャケを手がけることになったのか、その辺りもなるほど~と、改めて知ることができたり。
当時の時代背景を疑似体験できて、その辺りも面白かった。

個人的には、へイデン・クリステンセン演じるボブ・ディランが、「物質的な満足には意味がない」とでも言うべく、湖にバイクをぶっ放し、捨てるシーン。
猛烈に、シビレました(笑)。


☆☆☆☆☆☆

ダージリン急行(公式サイト)

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の監督、ウエス・アンダーソンの最新作というので、ロイヤル~好きな私、この映画、とても楽しみにしていました。
観にいけないかな~と諦めていたけれど、間に合ってよかった!



父の死をきっかけに疎遠になっていた兄弟3人(長男・オーウェン・ウィルソン 次男・エイドリアン・ブロディ、三男・ジェイソン・シュワルツマン)が、長男の呼びかけでダージリン急行で旅をするロードムービー。
この旅が・・・・ハチャメチャ(笑)。
至る所に、私にとってのツボが満載で、ククククク・・・・と、チビまる子ちゃんに出てくる野口さん張りの笑いが止まらない。
兄弟それぞれのキャラも強烈にいい感じなのだが、登場するいでたちだけでも、笑いが止まらず。
だってね。
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こんなでしょ(笑)。んでもって、
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こんなだし(笑)。
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そうは言っても、ハチャメチャ珍道中な旅の中、3人の兄弟それぞれが個々に抱えているモノを浮き彫りにしつつ、互いにぶつかり合いながらも、兄弟の絆をもう一度見出す。
押し付けがましくない、ほんのりとじんわりさせるストーリー展開に、ほっこり。
しょーもない事でとっくみあいの喧嘩も繰り広げる3人。
兄弟だからこそできる、しょーもない喧嘩。
兄弟っていいじゃんと思いつつ、一人っ子にしてしまった娘に、なんだか申し訳ない気持ちも湧いてきちゃったり。

両親への精神的な依存も、この旅を通して払拭した感じも。
父親の遺品のバッグを投げ捨てるシーンは、とても印象的だった。
年齢的にはもう立派な大人でありながら、果てしなく馬鹿馬鹿しく、その上浮世離れしたこの3兄弟が、一皮剥けた瞬間だったのかな。

この父親の遺品のバッグ、とってもかわいいのだ。
マーク・ジェイコブズが手がけたものとのこと。
でも、このバッグ、ただかわいいだけじゃない。
通しナンバーで1~10までの番号が振ってあって(笑)、この辺りも私のツボだったり。
この通しナンバーのように、小物や衣装も、どこかがいい具合にハズシてあって、それがいちいちツボを刺激してくるのが、たまらない。

この映画の前に、「ホテル・シュバリエ」という短編映画が流れる。
三男(↑のバイクに乗っている裸足の男)と、別れた彼女との再会を描いているのだが、ある部分部分が、いい具合に本編へとつながりを持たせいて、これも笑えます。

**********
長くなりましたが。
映画を観るときに楽しみなのは、上映前の予告編。
ダージリン急行を観にいった際に観た予告編は、かなり私の「観たい!」を刺激してくれたのだが、中でも珍しく邦画にアンテナがぴぴーん。
ジャージの二人(公式サイト)
長嶋有さん原作の、ゆるゆると、まったりと、クククと笑え、また時にせつない気持ちにさせてくれるこの小説は、私の大好きな北軽井沢が舞台。
予告で流れた映像は・・・・・「うぉーーーこのスーパーは、あのスーパーじゃなくて?」
「おーーーー、このキャベツ畑!ふはは、本当に手を上げてるーーー」と、にんまり。
帰宅して、娘にも「ほれ♪」とチラシを見せると、「うぉーー」っと目が輝く(笑)。
父親役を、シナロケの鮎川誠さんが演じるというのも、楽しみのひとつ。
(でも、私の中の「父親」は、もっと、モッサリした感じを想像していたので、鮎川さんというのは想像外。では、どんな役者さんを思い浮かべたか・・・「モッサリ」と言ってしまったので、実名は伏せます・笑)
この夏は、家族でジャージの二人を観にいかねば♪
こちらのワンコジャージも、是非ゲットしたい(笑)。
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by candy-k1 | 2008-05-02 17:51 | 映画 音楽  本