愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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映画、覚え書き その2

さて。
続きます。

【キングダム】
公式サイト

映画のラストで登場する少女が語った言葉とその時の瞳、ジェイミー・フォックス演じるFBIエージェントの語る言葉が、衝撃的で忘れられない。
こうして、憎しみは暴力を生み、連鎖していくのか、と。

だからといって、私が彼らと同じ立場に立ったなら・・・・・
自分の大切な人たちを、傷つけられたら・・・むごい力で失うことになったら・・・・。
私はその連鎖を止めるだけの自制心を持ち、憎しみの連鎖を止めることができるのかというと、正直わからないよなぁ・・・・と、ちょっと深く考え込んでしまった。

テロを加える人間、テロに巻き込まれる人間。
テロはやっぱり許せないし、許されることではないと思う。
どんな人間にも、守りたい大切な人々がいるんだってことを、
想像することができたらいいのに。
うーん、でも。
それも、きれいごとになってしまうのかな。

映画自体、テンポも展開も、登場人物の描き方も悪くないし、見ごたえもあったのだけれど。
でも、最終的には「ああ、アメリカで作った映画だなぁ」(いや、アメリカがキライなわけではないのだけれど・・・ね)と感じざるを得なかった。
それが、残念。


【サルバドールの朝】
公式サイト
(思い切りネタバレになってます。これから観ようと思う方は、読まないでね)
まず。
恥ずかしい話ですが、30年前のスペインで、このような独裁政治が執り行われていたということを、私は全く知りませんでした。
映画を通して、また、ひとつ、知らなかった世界を知ることができましたが。
無知な状態のまま、映画を追うことになったので、背景にある状況、人々の心情まで、深く理解できていなかったんじゃないかという想いがあるのだが・・・。

独裁政治の下、反体制、自由解放運動に参加し、資金繰りのために銀行強盗を働き、あげく警官に銃を向け発砲。
警官は命を落とすことになり・・・・。
どれもこれも、罪としたら十分に重い犯罪であるのは間違いなく、彼が牢獄に閉じ込められる理由は十分すぎるくらいだ。
でも、大勢の警官たちとの銃撃で、命を落とした警官に込められた銃弾が、サルバドールが撃った銃からのものであるという確証もない状態での裁判は、公平に裁かれたものではなく、弁護士をはじめ、様々な人々はサルバドール恩赦のために、奔走する。

サルバドールと彼の姉妹たちとのやり取り、とりわけ妹を思う彼の気持ちは良かった。

最初は冷酷な態度をとっていた看守も、サルバドールの人間的な柔らかさに触れるにつれ、心を通わせていく。
それでも、最後の審判は下され、むごい死を迎えるサルバドール。
もう、これ。
全身に鳥肌が立つ方法。

30年経った今でも、スペインでは忘れられない存在であるサルバドール。
犯した罪は裁かれるに値するだけの重さがあるけれど、それでも民衆の英雄として扱われる彼。
それだけ、当時の政権は、民衆にとって耐え難い圧制の下にあったのだろうな。
サルバドールの罪は、死を持って償わなければならなかったのか。
公平な審判の下に下された死だったのだろうか。
遺族は、今も、闘争中だという。

【グッド・シェパード】
公式サイト

タイトル見て「シェパード」って「犬」のことだと思った(恥)のですが、
これ、羊飼いのことらしいです。

まず、これ、長いです。
167分。長い。
上映時間を調べて、トイレが心配になってしまった(汗)。
でも、ストーリーに引き込まれ、長さは感じなかった。トイレに行きたいのも忘れた。

イェール大学の秘密結社「ボーン&スカル」の一員となったことから足を踏み入れ、CIAの諜報員として生きていくことになった(なってしまった)男の人生を描いた作品。
第二次世界大戦、大戦後の冷戦、キューバ危機などの歴史的背景の下、CIAがどのように動き、そして駆け引きをしてきたか。
ここでもまた、歴史認識の浅さが、映画の持つ深さを理解しきれてなかったような・・・・。
勉強が足りません(汗)。
テンポも速いので、もう一度、ちゃんと見たいかも。


CIA諜報員として生きることを決めた男の苦悩、孤独。
これ、私には耐え難い生き方。
誰も信用してはならない生き方・・・・・辛いだろうなぁ。

冒頭で流れるシーンが解明されていく過程は、とても興味深かった。
そして、真相に辿り着いたときの驚き。
ああ、そうだったのか、と。

CIAには、なぜ「THE」が付かないのか?の応えには、びっくりを通り越して、ちょっと憤慨。
ああ、こんな高慢ちきな応えがあっていいのだろうかと。勘違いもはなはだしい。
それくらいの高慢さを持っていないと、できない仕事なのかもしれないけれど、そんな考えを持った人々に情報を操作され、操られるってのは、耐え難いなぁ。

マット・デイモンを始め俳優陣、素晴らしい演技でした。
ジョン・タトゥーロ、控えめでいながら、その存在は素晴らしく。
やはり素晴らしい俳優さんだなぁ。
そして、監督でもあるデ・ニーロ。
やっぱり重厚な存在感をまとった俳優さんだなぁと。


余談:長いのはわかるんだけれど、足を前座席にのっけて、いびきをかいて寝ていた、3つ隣の座席のおばちゃんに、激昂。
あまりのひどさに注意しに行こうと、何度も腰を浮かせたが、一瞬でも気を抜けない映画の展開に、諦めた。
寝るなら、家で寝てくれ。頼む。
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by candy-k1 | 2007-10-26 21:54 | 映画 音楽  本