愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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LONDON CALLING

楽しみに待っていた映画「LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」を観てきた。

CLASHとの出会いは、高校時代。
すでにパンクロックシーンでのCLASHの位置は不動のものとなっていた彼らの音楽を、後から大急ぎで追いかけて追いついたといった形だったし、正直なところCLASHフリークと呼べるまで、強烈に没頭したわけではなかったけれど。
それでも初めてWhite Riotを聴いたときの衝撃は、脳天を突き抜けたのを覚えている。
そして、ティーンの頃の、きっかけさえあれば暴発してしまいそうな、なんとも言えぬふつふつと湧きあがる「ナニカ」に対する憤りを、彼らの音楽に預けて、そんな気持ちを鎮めていたっけ。

CLASHの音楽は、そんな距離感を持って、
トンガって生きていた頃の私の中で流れていた。

*************
ジョーストラマーのラジオ番組”Joe Strummer’s London Calling”で、彼のルーツとなった音楽を紹介しつつ、彼から影響を受けた人々、彼とともに生き間近で見つめてきた人々たちが様々に語る言葉が、人間「ジョー・ストラマー」を、鮮やかに浮かびあがらせる。
実は、ジョーを語る担い手として、ジョニーが出演していることもあって、そちらも楽しみに観に行ったのだが、この映画、ジョニーが出ていなくても(いや、私はジョニーが出ていてうれしかったのは言うまでもないけれど)、素晴らしく良い映画だった。

ジョー・ストラマー。
破天荒で、純粋でまっすぐな生き方は、時に不器用と言えるかもしれないけれど、
でも、その不器用さが私は好きだ。
様々に語る人々の言葉と、彼自身の多岐に渡るエピソードは、
ジョーの人柄を、描き出していた。
そして、彼らの音楽に込めた想い・主張も、改めてじっくり感じ取れた。

ティーンの頃は、それほどジョーという人間そのものに焦点を合わせたことがなかったのだが、あれからウン十年経ち、今回こうして、遅ればせではあっても、映像を通じて、ジョーという人間と向き合えるこに、ありがたささえ感じてしまった。

CLASHが解散してからのジョーの苦悩や、その後の彼が本来の自分自身を見出すまでの道のりは平坦ではなかったことは、実はあまり良く知らなくて。
CLASHでのジョーの成功は、商業的に見たらものすごいおいしいマーケットだったはず。
それでも、その成功を利用せず、大きな渦に巻き込まれてしまわぬように生きようとするジョーの姿は、映画を観ていて、痛ささえ覚えたけれど。
それでも社会的、商業的な成功に魂を売り渡さず、自身で自身の生きる道を模索する姿に、純粋なる反骨精神と彼の生き様が、そこにはあって。

・・・・・・・上手くいえないけれど。
ジョーは、大切にしたいモノ・事をはっきりと分かっている人であり、またそれに対して誠実に行動する人なんだということが、すごくうれしかった。
そんなジョーがすごく好きだ!!って叫びたいくらいに。



そして。
そんな苦悩の日々を送る彼に生きる活力を見出させたのが「焚き火~キャンプファイヤー」を囲む人々との交流だったことに、猛烈に共感してしまった。
私も、焚き火が好きだ。
パチパチと薪が爆ぜながら燃える炎は、ざわついている心を凪いでくれる。
そして、柔らかに、静かに、力を与えてくれる。
いつも自分を守るために着けている鎧も、するりと脱げてしまう。
そんな不思議な力があると、私は感じる。

ジョーも、そんな気持ちを味わったのかな。

この映画。
ジョーを語る人々は、みんな焚き火の火を前に話をしていて、はて?なんでだろう?と不思議だったのだが、なるほど。ジョーが愛した焚き火だったからなんだ、と気づく。

亡くなる寸前にジョーが描いた絵が、素敵だった。
最後まで、焚き火を愛していたんだね。
ジョーの想いが伝わるような、
あったかい、とってもあったかい絵だった。

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たくさんの人々(これがまた、錚錚たる方々!)がジョーを語るのを観て。
愛すべき男・人間だったのだなぁと、しみじみ感じた。
時々、えっ!?悪やな(笑)ってなエピソードもあったけれど、
それでも、根っこの部分は、猛烈にあったかい人だったんだなぁ。

「消防士のストライキ」でWhite Riotを歌うジョーの姿。
もう、涙でした。
なんて男でしょう。男が惚れる男なんだろうなぁ。

映画を観終えて。
ジョーがいなくて、寂しいなって、思った。
それでも。
同じ時代に生きていられたこと、彼の音楽に触れていられたことを、幸せに思った。
もう一度、ジョー・ストラマーという人間に触れることができたことも、ありがとうって言いたい。

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暑っ苦しい位に熱く語ってしまいましたが。
(それでも、言い足りないし、言葉がたらなくてもどかしい)。
前売り特典で付いて来たバッジと、公開特典のピック(フェンダー社製)です。
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by candy-k1 | 2007-09-10 17:15 | 映画 音楽  本