愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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映画、いろいろ。

ここ数ヶ月の間に観た、いくつかの映画の感想を、さら~っと。
備忘録に近いです(^^;)

【マリーアントワネット】
ルイ16世と14歳の若さで政略結婚、18歳で王妃になったマリーアントワネット。
絢爛豪華な生活が民衆の生活を圧迫、怒りに満ちた民衆から逃れるまでの年月をソフィア・コッポラ監督の視点で描いた作品。
マリー・アントワネットの人生を描ききった感はなく、観終わった後の充実感は正直乏しかったかな。何よりも、ケーキが食べたくなってしまった(笑)。
悪女と呼ばれたマリー・アントワネット。
でも、その側面を描いたこの作品、全然悪女としての印象はなし。。
マリーアントワネットの側面・・・・夫との関係、政略結婚故、故郷と嫁ぎ先の間に置かれた辛さ、子孫継承のプレッシャーなど、女性として、理解できないわけではなかった。でも・・・・もっとその辺り、深く描いてほしいなと。
映像の色使いは、それはそれは可愛いらしく、女の子ワールド満載。
映画のラストは「え?ここで終わってしまうの?」と、ベルバラに思いいれのある人たちにとっては、完璧に物足りないみたいだけれど、私は、この映画は、このラストでいいのかも?と思ったのでした。
あ。ソフィア・コッポラ監督の映画の音楽は、モロ私好み。今回も、ツボでした。

【パフューム  ある人殺しの記録】
18世紀のパリ。悪臭漂う市場の魚市場で、産み落とされたグルヌイユ。
産み落とされた瞬間、母によって絞め殺されるところ、生まれながらに与えられた嗅覚で、自身の命を繋げる。
成長するにつれ、嗅覚の才能は執着に変化し、やがて彼は、人々を恐怖に陥れる殺人鬼として変貌していく。
映画を観ていて、強烈な匂いを感じた映画。映像で匂いを感じる・・・これはスゴイ。
冒頭から、映像は生臭さを発し「胸悪ぅ~」と、胸の辺りを押えてしまった。
匂いに対して良し悪しの境界線を持たないグルヌイユが、彼の人生を変えるまでに強烈に惹かれた「匂い」によって変えられていく、その執着振りは、尋常ではない。

ただ、「匂い」への異常なまでの執着は、「匂い」を持たない自身への存在の証だったのかもしれない。
彼も、本当は愛を知り、愛を与えたかったのかもしれない。
ただし、愛された事のない彼は、それを知るチャンスがなかったのだろう。
グルヌイユを演じたベン・ウィショー、不気味さを表現した彼も凄いと思った。
通常ならほっとするであろう、風に揺れてるラベンダー畑の映像ですら、彼がいるだけで、不穏な風を感じ取ってしまう。
あんな人、そばにいたら、怖い(笑)。

ラストに向かう、CMでも物議をかもした「あの・・・子供も見てるんですけど・・・これ、流してしまいます?」と突っ込みを入れたくなった衝撃のシーンは・・・・・少し、失笑してしまった(^^;)
で、本当のラストシーン。
そうか。これは大人の童話なのかな。意外なラストだった。
でも、あれは彼が最後に出した「愛」の答えだったのかもしれない。


【ブラッド・ダイアモンド】
1990年、アフリカ・シエラレオネで10年間に渡って続いた内戦の最中、アフリカの地で採掘されるダイアモンドの密売、不正取引をめぐって起こる争いと、内戦のもたらした悲劇をも描く社会派映画。
ボキャブラリー貧困なのが、歯がゆいのだけれど。。。。。
これ、見ごたえのある、いろんな意味で凄い映画でした。
元傭兵で密売人のアーチャー(ディカプリオ)、反政府軍RUFによって村を破壊され、家族と引き離され、あげく大切な息子をRUFの少年兵として捕らえられてしまうソロモン(ジャイモン・フンスー)、そして密売の証拠を掴みたい女性ジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)。
ソロモンが採掘場で見つけ、隠したたダイアモンドをもう一度手にするための目的は互いに違うけれど、やがてそれは終着点にむけて、命をかけて束ねられていく。

アフリカの内戦の惨状、洗脳という卑怯な手段を使って少年兵と仕立てられる子供たちの現実、家族愛、親子愛、人間の飽くなき欲望の招くもの等々、様々な要素が絡み合い描かれている、息つく暇もない2時間30分弱。
最初のシーンからほぼラストまで、眉間と肩に力が入りすぎて、観終わってから、肩がこりこりになってしまった(^^;)
婚約時、夫から贈られたダイヤの指輪が、多くの人の血が流されたダイヤでないことを、真剣に願ってしまった。

人間の欲望、欲求は、ある時、歪みを産み出してしまう。
一線を越えた欲望は、命まで殺める。
地球の資源も同じ。
欲望のまま掘り続けていたら、やがて、その土地は痩せてしまうだろう。
その影響を真っ先に受けるのは、弱く守らなければいけない存在の未来ある子供達。
私たち大人は、いろんなことを、真剣に考えなければいけないなと、思った。

【善き人のためのソナタ】
もうもう、素晴らしく良い映画だった!!

ベルリンの壁崩壊直前の、分断された東ドイツが舞台。
国家保安省(シュタージ)局員のヴィスラー。
粘り強い監視と尋問で、反体制派の人の口を割らせてきた。
ヴィスラーは、劇作家のドライマンと恋人で舞台女優のクリスタが反体制派と睨み、証拠を掴むために、ドライマンの部屋の盗聴を開始。
証拠を掴めば、出世の道が用意されている国家に忠実なヴィスラーだったが、盗聴によりドライマンの生活を隈なく知ることで、彼らの語る文学、音楽、愛、自由な思想を通してヴィスラーの心に変化がおきる。

映画が始まって、しばらく、「ん?このおっさん(ヴィスラー)は、ストーカーに変貌していくのか?」なんて不謹慎にも思ってしまった(笑)。
しつこく忠実に盗聴を続け、綿密にレポートを作り上げていくヴィスラーの姿は、「感情はあるのか?」と思ってしまうくらい、無表情で生真面目。
国家に、自分の職務に忠実に、生真面目に生きることが、東ドイツで求められた生活だったのだろう。
あの時代、自由な言論は認められず、あげくは強圧を受けていた芸術家たちの苦悩も描かれていて、なんでも自由に言える私たちからは、想像もつかないほどの苦しみだったに違いない。

そうした芸術家達の、自由な表現への信念と情熱、そして芸術が本来持つしなやかさが、ヴィスラーの心までもを柔らかくしていく様は、しみじみと心を撃つ。
そして、彼が彼の人生を投げ打ってまで守り通した事は、ベルリンの壁が崩壊したと同時に、守るべきモノではなくなってしまったのかもしれないけれど、彼が守ったモノが、もしかしたら歴史を変える一つの種になったのかもしれない。

ラストシーンは、本当に素晴らしい。
静かに、そして深く、心に染み入った。
この映画、もう一度じっくり観たいと、久しぶりに心から思った映画だった。

☆☆☆
さら~っと、なんて書いたけど・・・・・めちゃめちゃ長くなってしまった。
さら~っとはいかなかったのでした(汗)。
あしからず。

この他にも、書き留めておきたい映画が、数作。
今年は、去年以上に、もっとたくさん、映画を観て、心を潤したいな♪
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by candy-k1 | 2007-04-13 18:50 | 映画 音楽  本