愛するものたちとの日常。


by candy-k1
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

マッチポイント

ウッディ・アレン監督の最新作。
公式サイト
b0102023_2161368.jpg


☆☆☆
舞台はイギリス・ロンドン。
元テニスプレイヤーのクリスは、野心的な男。
イギリスの上流階級が集うテニススクールのコーチとして働き始める。
そこでの実業家の息子トムのコーチを引き受けたことから、トムをはじめ彼の家族と親しくなる。
トムの妹クロエは、一目でクリスに惹かれ、二人は付き合うことに。
ある日、トム家族が開いたパーティで、クリスは官能的な女性ノラと出逢う。
クリスはノラに惹かれるが、実はノラはトムの婚約者。
クリスはノラへの感情を募らせる一方、その感情を悟られないようにクロエとの付き合いを深めていく。
クロエの父に目をかけてもらい、企業家としての道を着実に築き上げていき、やがて、クロエと結婚。
ノラはトムと婚約を解消され、姿を消してしまった。
その彼女と、美術館で再会。
クリスのノラへの気持ちに、再び火がつき、愛人関係となってしまう。
ノラとの濃密な愛は、彼を人生の「マッチポイント」へ、導いていく・・・・・。

☆☆☆☆

ウッディ・アレンが監督という匂いが全くしないまま、物語は始まりました。

これ、話としては、昼ドラで放映されても全く違和感を感じないでしょう。
ただ、作り方によっては、間違いなく、猛烈に下品なものになる話。
であるにもかかわらず、ウッディ・アレンは、その辺りをとても上品にまとめているのは、すごいなぁと。
よくある話であるのに、2時間強の時間を感じさせず、ぐっと集中させてしまうのも、すごいなぁと。

ただ・・・・私、正直、後半も後半のあたり、飽きました。
何に飽きたかというと、男の身勝手さに飽きちゃった。
で、突然、クリスの行動を追っているのが、ばかばかしくなってしまった(笑)

妻(というより、富)と愛人の間でなんとか上手く立ち回ろうと、二人の女性の間をうろうろ、うろうろし、更に友人に「あーでもない、こーでもない」と相談するクリスに、なかば呆れて、失笑。(ええ、わたくし、とても冷たい女です・笑)
ここに、どちらかの女性への、クリスの「純愛」を感じられたら、そうは思わなかったのかもしれないけど、私には、「あれも、これも、全部欲しいんだい」という、全てを征服したい「欲張りな僕」の姿しか、見えなかった。
これは、私が女だから?それとも、心が狭いのかしら?(汗)

でも、そう思わせておきながら、ぐぐーーっと引っ張っていき、
「え?そんなん、ありなの?」のラストシーンを迎えてしまった。
あー、やっぱりウッディ・アレンの映画だ・・・・と感じた瞬間。

冒頭の辺りで、クリスがドエトフスキーの「罪と罰」を読んでいるシーンが出てくるのですが、あれは、クリスのその後を意味していたのかなと、感じました。
彼の本当の「罪と罰」は、映画のラストシーンの後に、きっちりやってきてほしいなぁ。
あのラストが、「マッチポイントを迎えた男の勝ちの姿」なのは、私はどうも嫌。(私、結構モラリストだったのかも)
だってね、人生、そんなに甘くないもんね。(笑)
それでもやっぱり・・・・この映画「運のいいやつはいるんだぜ」の話だったのかしら???

見ながら、なんとなく「太陽がいっぱい」を思い出しました。
でも、大きな違いが、見つかりましたけれど。

サントラはオペラを中心に、とても美しいものでした。
それも、品を下げない要因の一つだったのかもしれません。

☆☆☆
「あーー、こりゃ、娘がちゃんと、男の人を見極める目を養えるように、しっかり教育しなくっちゃっ」
これが、私の最大の感想かな(笑)
[PR]
by candy-k1 | 2006-09-16 00:21 | 映画 音楽  本