愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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少年は残酷な矢を射る

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ヘヴィな映画でした。
軽くネタばれありなので、嫌な方は
ここでさよならしてね。



トラベルライターとして
自由奔放に自分の人生を謳歌し
キャリアもプライベートも
全て自分のための時間として生きてきたエヴァに訪れた妊娠。
出産後、息子はエヴァにだけはに懐かず
エヴァを困らせる事ばかりを繰り返す。
もうすぐ16歳を迎える青年に成長した息子が、起こした事は…。


いろんな解釈してる人がいるんだけど、
私はちょっと皆さんと違う感想なのかも。
妊娠を誤算と受け止め、大きくなるお腹を
恨めしそうに見つめるエヴァの気持ちを
胎児の息子は記憶してしまったんだなぁ、と。
私の娘は、今は出産時の記憶はどこへやらだが、
三歳当時、彼女が話してくれた出産時の記憶は、
当時の娘の表現ではあるものの、的確に出産時を説明してくれ、
それは見事にその時を間違いなく記憶していることに驚いた。
だから、エヴァの息子に胎児の頃の記憶があっても、不思議ではない。
ただ、超人的な記憶であり
受け入れられていない、
愛されている実感を期待できない悲しい気持ちだけを持ってこの世に生まれ落ち、
母への恨みを持ったまんま
その悲しみを晴らす為に人生を送る事を選択してしまったのかな。
と、感じてしまった。

エヴァの息子は、母が嫌いだったわけじゃないんだよね。
誰よりも愛していたの。
だから愛されない胎児の記憶がやるせなく
愛しているからこそ、母の感情が許せなかったんじゃないかな。
とも。
出産してからのエヴァは、息子と向き合おうと努力をしたと思う。
頑張っていたけれど、
でも、本音の丸裸な気持ちで息子に接する事ができなかったのかな。
もっと本気でぶつかっていかないと
もっと、あなたを愛しているよと伝えていかないと
胎児の時から黒い想いの中で過ごしてしまった彼には伝わらなかったんだろうな。

なんても感じたけど、
あんな冷酷に子供から応対されたら、心がポキンと折れちゃうなぁ。




大変な事をやらかして刑務所にいる息子を、
周囲にさげすまれながらも小さな家を整えながら待つエヴァは、
赤ちゃんを迎え入れる母の支度の様にも見えた。
息子が生まれいずる瞬間から抱えてきた黒く思い想いを受け止め
ようやく母と息子として向き合い、
心を通わせていく事ができるんじゃないかな、と感じた瞬間。


全てのキャストの
役者陣の演技力が秀逸!
子役の子の演技力、あんな目を子供がするもんなんだ、と寒気すら覚えた。
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by candy-k1 | 2012-07-28 17:38 | 映画 音楽  本