愛するものたちとの日常。


by candy-k1
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二人旅 その1

「ひょんな事」と言ったら、娘は怒るかもしれない。
けれど、「ひょんな事」で実現した、娘との二人旅。

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高度が序々に下がっていく眼下に紺碧の海が視界に入ると
今度は次第に濃い緑を湛えた山々が広がる。
そのコントラストの美しいこと!

私自身、この空港に降り立つのは、仕事で訪れて以来。
20年ぶりくらいになるかな。
娘にとっては、初めて訪れる地、ここは「広島」。

そう。
実は、娘の大好きなポルノグラフィティの広島で行われるライブに参戦するために、
はるばるやってきたのだ。
「え!?」と思われる方も多いとは思うけれども、
追いかける人物は違えど、「地方ライブに遠征してみたい」というファン心理はよく理解できてしまう、母。
うんうん、娘の気持ちは、痛いほどわかる。
夏休みとか連休とかで行けそうな場所があったら、申し込んでみたら?と、提案。
3箇所申し込んでみた後、広島公演のチケットを手にすることができた、というわけで。
これが「ひょんな事」のはじまり。

せっかく広島に行くなら・・・と、広島観光もしないとね。
というわけで、ライブが始まるまで、いろいろと。


********
まずは、腹ごしらえ。

やっぱり、これ!食べなきゃでしょう。
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「みっちゃん」というお店に行きたかったのだけど、あいにく定休日。
で、近くにあった「よっちゃん」というお店へ。
娘曰く「昭和のかほりがする、男っぽい店」でしたが、広島焼きはおいしかった!
満足満腹で、お店を後に。

広電には乗らず(乗れずの方が正しいか)、ひたすら、徒歩。

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広島に来る前までは「そこには行かない」と言っていた娘だったが、
ホテルの部屋の窓からの眺めで、目に入ったからか「やっぱり行ってみたい」と言い出した。
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私自身、高校の修学旅行で広島を訪れ、原爆ドームも見たはずだけれど
改めてその悲惨さに、心がぎゅっとなる。
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崩れ落ちたであろう瓦礫に、呆然とする。
たくさんの命が、ここにもあったはずなのに。


******
川沿いを歩いて、平和記念公園へ。

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佐々木禎子さんの像。
小学生の時、教科書で読んだ話はあまりにも衝撃的で、大人になった今も忘れられない。
その場で、娘に禎子さんの話をした。
禎子さんがご存命ならば、私の母と同じ年だということを、初めて知った。
そう遠い過去の話ではないんだ、ということを、改めて認識する。

******

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訪れるまで「原爆記念館は行かない」と言っていた娘だったが
「人として見なきゃいけないと思うから、原爆記念館、行っていい?」と、娘。

***

高校生時分だった私の修学旅行ではも、ここを訪れた。
しかし。
「広島であったこと」を現実として受け止めるには繊細過ぎたのでしょう。
記念館の展示を正視できずに泣き崩れてしまった友人を支えながらの見学(ね、ボサちゃん)だったので
当時、じっくり見ることができなかったのだが、
今回は、館内ボランティアの方の説明などもゆっくり聞きながらの見学となった。

***
亡くなった方が着ていた産着や下着、洋服やもんぺや、足跡の残る下駄。
どれも、そこにぬくもりがあったものばかり。
胸がぎゅうとなる。
幼いわが子を亡くした母の手記を読み始めたとたん、どうにも涙が止まらなくなってしまった。
どんな思いで亡くなった子を抱いたんだろう。
たった一瞬の出来事で、たった今まであった、誰よりも愛しいぬくもりを失ってしまうなんて。

目の前にいる娘が生きていることに、感謝した。
憎まれ口のオンパレードな時もしばしばだが、それも生きていてこそ、だ。

子供たちのためにも。
もう、二度と戦争があってはならない。
強く、強く、心に刻んだ。
そして。
多くの人々が、核が生んだ悲劇とその悲惨さを知るべきだ。
いや、知っていなければならない。
自分の愛する人たちが、同じ目にあっても耐えられるのか。

私は、いやだ。
絶対に。

必要な時は、声を大にして、それを叫ぼうと思う。
娘は多くを語らなかったけれど、確実に、娘の心にナニカが刻まれたんだと思う。

「ここに来てよかった」と、言ったから。


************

もう一箇所行ってみたい場所がある、と娘。

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原爆の爆風で崩壊、後に立て直されたものらしい。
この頃には、城内に入る元気も無く。

ホテルに一旦帰って、昼寝(笑)してから、ライブ会場へ。

**********
娘のメインイベントはもちろんライブ。
広島は彼らの出身地とあって、わくわくも倍増したんだろうな。
飛び跳ねる勢いでノリノリだったから。
会場キャパが小さめなこともあって、割りと近くで見れたのも、良かった、良かった。
娘が貸してくれたタオルをぶんぶん振って、私も楽しみました。



その2へつづく。
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by candy-k1 | 2010-09-02 21:09 | できごと